徒然日記

Dairiten1012の日記

徒然日記89 〜1時間600円の贅沢〜

600円で1時間ちょっとの贅沢な時間。深夜のコインランドリーだ。

コインランドリーで1時間いるということは洗濯と乾燥まで済ませているということに他ならず、洗濯乾燥合わせて600円はむちゃくちゃ安い。キャンペーンを打ってる近所のコインランドリー様様だ。

 

僕は単にコインランドリーが好きなわけではない。深夜のコインランドリーが好きなのであって、別に週末真っ昼間のやけに混雑したコインランドリーなんかは勘弁してもらいたい。

深夜であることはつまり人は自分以外におらず、他に利用客がいていくつか洗濯機が稼働しているとしても、駐車場に停めた自分の車の中で寝ているのが関の山。丑三つ時を回ってなお闇夜に抗う照明と、有線から流れるいやにうるさい洋楽、そしてケミカルな優しさあふれる匂いの中にいるのが自分ひとりというのが良いのだ。

 

コインランドリーにやたら退廃的な雰囲気を感じるのは自分だけだろうか。日本に2500人くらいは同志がいてくれてもいいと思うけど。梅雨のせいで洗濯物ができないという至極まっとうな理由があったとしても、必要最低限の仕事を放棄して辿り着く場所という後ろめたいような雰囲気が、明るすぎる深夜のコインランドリーにはある。24時間営業のコンビニやスーパー、あとツタヤとか、そういう「上を向いた」場所ではない感じ。

そういうところで、スマホを開かないでいろんな考え事をしたり、本当に何も考えないでゴウンゴウンと回る洗濯機を眺めるのが好きだ。真冬であれば、近くの自販機でコーヒーを買って、寒いなあって思いながらチマチマ飲んだりするのもいい。今日はTwitterでリプライ飛ばし合って、このブログ記事を書いてたけど。

 

旅行に行くにも新幹線や高速バスを使えばいいのにわざわざ青春18きっぷを使ったり、最短経路で帰ればいいものをわざわざ回り道や寄り道をしたりするのがずっと好きだった。その理由として意図的に空白の時間を作ったり、自覚的に時間の無駄遣いをするのが好きなのだと言っていたけれど、深夜のコインランドリーもその一つかもしれない。別にコインランドリーで洗濯をするなら深夜でなくてもいいはずだし、洗濯中・乾燥中になにか別のことができるはずなのに何もしなかったり。近所なんだから、昼間に洗濯乾燥機に突っ込めば買い物に行って、買ったものを家にしまってくることだって可能だ。

 

でもやらない。なんにもしないでダラ~ッとしてるのが好き。そういう自分に酔ってるだけ、ナルシシズムの発露でしかない……と言われると反論はできないんだけどさ。でも、意味のないものや意味のない時間を、意味のないまま受け容れるっていうのが好きなんだよな。

 

さて、ぼちぼち乾燥も終わりそうだしここまでにしよう。予約投稿でも使ってみるか。