徒然日記

Dairiten1012の日記

徒然日記39 〜はじまりの夜勤編〜

今はバイト先の事務室にいる。夜勤の休憩中だ。大して疲れていないので、別に仕事に出ていたって問題ないくらいだが、労基法に従い休憩を取る。

普段疲れただの休ませろだのとウルサイ僕がこんな殊勝な態度が取れるのも、今日は死ぬほど暇だったためだ。今日の勤務はあと3時間半ほど残っているが、どうせ暇だろうな。

 

ということで、同じシフトに入っている同僚と喋り続けていた。仕事? シフト入って2時間後には定時業務以外は全部終わった。

 

この同僚は、僕が前にバイトしていた塾(そして内定をお断りしたところでもある)で出会い、割と似たところがある――というのは相手の談だが――ということでウマが合い、お酒を飲みに行く程度には近い友人となった男である。

 

彼には夢がある。立派な夢のため、今は自分で選び、そして望んでフリーターをしているのだという。そして夢を語る彼は輝いている。

 

僕には夢はなかった。生活のため、状況に流されつつも、内定を蹴って自らフリーターを選んだ。この夜勤のバイトを始めた頃は、夢に向かって頑張る彼は眩しく、そして自分の甲斐性のなさを自嘲してしまう時もあった。

 

今は、実は夢がある。内定を辞退して、自分の為の時間を長く作ったおかげでできた夢だ。

 

今日はバイトが暇だから、同僚と喋り続けていた。自分たちの夢の話だ。荒唐無稽かもしれないけれど、僕らにとっては前向きで輝かしい未来の話。

 

「深夜のレジカウンターで、のんべんだらりと夢のこと喋っててもダサいですね」

「でもお互い叶えたら、ここがスタートになるんですよ」

「ちょっと伝記っぽいですね」

「インタビューとかされたら大きい文字で区切り毎のタイトルになるんですよ。『はじまりは深夜のバイトだった』ってw」

「かっこいいwww」

 

さて、そろそろ休憩も終わりかな。