徒然日記

Dairiten1012の日記

徒然日記30 ~How long 賞味期限編~

広島・岡山を中心に甚大な被害が発生した平成30年7月豪雨、8月末、近畿地方で猛威を振るった台風21号。そして昨日9月6日、最大震度7を記録した北海道胆振東部地震

平成最後の夏の思い出にしては、あまりにも過酷な自然災害たちが、日本の夏を襲いました。

被災された方々の無事と速やかな復興を祈り、ささやかですが寄付をしてみたりしちゃったりして。お金のないフリーター……じゃない、今は色々あって無職なんだけど、人の心は失っちゃあいないぞ、というちょっとした自分へのプライドも籠もったお金ですが、どうか被災地のために使っていただければと思います。

 

地震が起きた日、自分は家でツナ缶を使ったスパゲティを晩御飯に作っていました。そこで代理店青年、ふと気付く。

「ツナ缶の賞味期限って3年もあるのか、長いな…」

油に浸っているから劣化も早いんじゃないかと思ってたけれど、どうやら結構長く保つらしい。

さらに代理店青年は考える。「お腹に脂肪蓄えてっから食わなくても大丈夫だけど、何が長持ちするかは知っておいたほうが良いよなあ」

 

ということで、今回のテーマは「賞味期限」です。

本当にありがたいことに自分は中部圏にいて被災してはいないから、こうして穏やかにはてブロなんかを書いているけれど、ここ数年で分かったことが一つ。

日本にいる以上、災害に他人事では居られない。

だから、このエントリは自分の防災意識を改めて高めておこうという、自戒もこもった記事になります。

では、家にある賞味期限の長そうなやつを見ていこう。

 

1.缶詰類

とりあえず家にある缶詰類は2つ。サバの水煮缶、ツナ缶。どちらも賞味期限は3年ほど。なんでサバは味煮や味噌煮じゃなくて水煮かというと、8月中旬のバカほど暑い時期に冷や汁を作ったり、釜揚げうどんにのせたりしてたからで、家にある缶詰はその残りというわけだ。水煮も美味いよな。

ではなく。

もし被災したら、食事を支えるエース的存在になるだろうというのは想像に難くない。調べてみると、他の缶詰も3年は保つようだ。3年という他の食品にはない圧倒的アドバンテージ。軽量、頑丈、栄養価も悪くなく、そして何より美味い。家庭でできる防災備蓄は、缶詰を大量に管理しておくことと言っても過言ではないな。

 

 

家にある備蓄できる食材がぶっちゃけ缶詰以外に見つからなかったので、ココからは古今東西、賞味期限長い食材といえば、で思い出した物資になる。

食品どれだけ買いためてないんだよ俺は…。

 

2.乾パン

調べてみると、乾パンの賞味期限は3年鯖缶とかツナ缶もそうだったが、缶詰というのが強さの秘訣になるんだろう。熱処理と密閉保存が環境最強コンボ、本日の10割ということか。

 

3.レトルトカレー

備蓄という点ではこれもよく見る食品。常温保管できて、しかも比較的かさばらない。あとカレーは食べるとセロトニンっていう幸せを感じるホルモンを脳が分泌するようになるらしいので、そういう意味でも被災生活では大事。……いや、マジらしいんだって、これが。探してもソースが見つからないのが気になるけど…。

そんなカレーは常温保管2年。十分保ちますなあ。ダンボール満載のレトルトカレーがあれば、避難所生活も大丈夫そう。匂いの問題からは目をそらそう。

自分は大学時代、3ヶ月くらい毎日カレーを食っていた時期があったが、飽きずにずーっと食べていた。他人からドン引きされるくらいに作っては食い、食っては作っていた。被災してもカレーで生き延びれる気がする。

 

4.ミリメシ

そういえば、ミリメシってどうなんだろう? と思って調べてみた。防衛省の調達情報あたりの資料とか見れないかなと探してみれば、ありました。

5.2 保証期限
この製品の屋内貯蔵による変質などの保証期限は,3箇年(次年度4月1日から起算する。)とする。

防衛省仕様書改正票 赤飯缶詰」http://www.mod.go.jp/j/procurement/chotatsu/nds/pdf/n/n5004.pdf

やっぱり3年!缶詰である以上は、3年の壁から逃れることはできないみたい。自衛隊のことだし、25年保存とかあるかなと思ったんだけど、そういうのは見つからなかった。存在しないわけでは無いと思うんだけどなー。

 

5.羊羹

ミリメシといえば、で思い出したのが次のツイートまとめ。

togetter.com

togetter.com

井村屋がその尖りまくった羊羹の加工技術を駆使して作ったJASDF羊羹。これは賞味期限1年のようだ。しかし、当然市販はされないみたい。残念。よく考えると、官給品の自衛隊ミリメシが出回ってるのが異常とも言えるが…。

と、探していたらこんなのも見つけた。

www.imuraya.co.jp

長期保存が可能で非常用商品として最適です

  • 長年の井村屋羊羹製造技術を生かして5年の長期保存を実現しました。

保存期間5年!? これはすごい!! 

全選手入場!!!!!! 羊羹だったらこの人を外せない!! 超A級製菓企業 井村屋だ!!! 

って感じ。ちなみに1箱に5個入って540円*1。これ本当に備蓄食糧として優秀すぎるな…。10箱くらいまとめ買いしておいて、忘れた頃に役に立ってもらうのが良いかもしれない。

 

6.ミネラルウォーター

開封の水はだいたい2年保つ。これは覚えておいて損はない知識ですよ奥さん。まあ災害備蓄用として売り出されてるものは5年保つやつとかあるんだけど。まあ、とにかく市販の水は長く保つ。自分は常飲するお茶を水道水から作っているから、なかなかボトルの水を常備するってのは無いんだけど、備えるならちゃんと買い置きはしておかないとね。

 

 

話は変わるが、「3の法則」というものをご存知だろうか? テレビなんかでは「72時間の壁」とかって表現されているアレだ。Wikipediaの「72時間の壁」って記事は、マスコミへの恨みつらみが籠もり過ぎて、[独自研究?]と[要出典]のお祭り騒ぎになってるがな。

3の法則は、人間の生存の目安としてサバイバル知識として紹介されることがあり、知っている人もいるかとは思うけれど、改めて紹介させてもらおう。

The Rule of Threes

The rule of threes is only approximate (and can change a bit under certain particular conditions), but it will give you a good general idea of what is important. In its most basic form, which covers most circumstances, it goes like this:

  • You can survive for three hours without enough warmth.
  • You can survive for three days without water.
  • You can survive for three weeks without food.

Sometimes people add a few more "threes" to the list, here is an extended version:

  • You can survive for three seconds without blood.
  • You can survive for three minutes without air.
  • You can survive for three hours without warmth.
  • You can survive for three days without water.
  • You can survive for three weeks without food.
  • You can survive for three months without human company.

Another rule sometimes added to the front of the list is "You can survive for three seconds without thinking", meaning that it only takes three seconds (or less) to do something dumb enough that it could kill you, if you are not thinking straight. Which gets us back to Survival Rule One — Stay Calm.

Survival Essentials: How To Survive In The Wilderness

 

キエェェェァァァァア!!!!英語ダァァァァ!!!!という方のために、ゴリゴリの意訳でまとめると、以下のようになる。

3の法則

状況によって変わるが、(3の法則"拡張パック"も含めると)だいたい以下のようになる。

・空気なしで3分間

・保温(体温の保持)なしで3時間

・水なしで3日間

・食べ物なしで3週間

・同行者なし(孤立状態)で3ヶ月

……生き延びることができる。リストの先頭に追加される別のルールは「考えなしなら3秒間」。考えなしに行動してしまったら、死ぬまでに3秒と掛からない。そこでサバイバルのルール1に戻る。落ち着け

 

なんで水の話で「3の法則」を持ち出してきたかというとだな。

被災して、ひなんじょぐらし!に突入すると襲ってくるのはゾンビではなく、非常に多くのストレスである。使えない電気、届かない備蓄、長すぎる配給待機列、押しかけるマスコミ、食料品現地調達の予定で来たバカなボランティア…などなど。否応なしに、高ストレス負荷環境に置かれてしまうわけだ。

そこで備えが本当に何もなかったら、ストレスで病気一直線だ。

 

もちろん、避難所では備蓄された水や非常食が提供される。はずだ。

そして、給水ポイントが各地に設置される。はずだ。

きっと、すぐに自衛隊も来てくれる。はずだ。

 

だが、避難所で「生き延びる」だけでなく、避難所で「生活」していくために、たくさんの備蓄は多くても困ることはないと思う。

 

備えあれば憂いなし、だ。

地震は突如として襲ってくる。台風はある程度準備期間はある。大切なのは普段からどれだけの準備ができていたか、だと思う。備えよう。

 

 

ちなみに、調べてみた中で保存期間最長の食品は梅干し。その保存期間はなんと100年以上。天日干しと塩漬けを繰り返す古式ゆかしい製法のものなら、余裕で100年は保つらしい。塩とクエン酸ってマジで強いんだなあ…。