徒然日記41 ~エースコンバット7雑感~
『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』を発売日に買って、その日の内にキャンペーンを1周クリアした。12時間くらいプレイしていたかな。ストーリーが面白くて、純粋に良くて、最終ミッション後のシナリオムービーとEDムービーを見ながらひたすら泣いていた。歳かな。
僕がエースコンバットに出会ったのは小学生の頃で、友人から借りたエースコンバット04が初めてのエスコンだった。
僕はその日からメビウス1となり、いろんな空を超音速で飛んだ。
それから僕は、エースコンバット5、エースコンバットゼロを立て続けに買い、サイファーとしてベルカ戦争を生き残り、ブレイズとして環太平洋戦争を戦い抜いた。
PS2三部作は、(PS2というマシンでは気流や雲まで表現できなかったというだけなのだろうけど)邪魔するものは敵だけで、空を飛ぶ爽快感の非常に強いゲームだった。純粋に空を飛ぶのが楽しかった。
そして待望のエースコンバット7。あんなに楽しく、そして"楽"だった空は僕に牙を向いた。
雲に入るとキャノピーに水滴と氷が張り付いて空が見えなくなり、乱気流に巻き込まれると機体は真っすぐ飛ばず、あまりにリアルな雲と空と海のせいでヴァーティゴ(空間識失調*1)がしばしば発生する。
エースコンバットのプレイで、初めて空を飛ぶのが怖いと思った。ゲーム中の3D空間の空とは思えなかったのだ。
それだけPS4のマシンパワーを使ってリアルに作り込んでいるのだと言えるし、余計なことを考えずに飛べたPS2の頃の爽快感は失われたとも言える。
最初はこのリアルさを、煩わしさだと感じていた。爽快に空を飛ぶためには、乱気流も水滴表現も必要ない。ヴァーティゴは自分の感覚器官の問題なのでACE5でも発生し得るけど、発生するほど作り込む必要はあるのかどうか…と。フリーフライトで操縦に慣れつつヴァーティゴを起こさないようにしようと思って色々と練習をしていたが、1時間のフライト中に3回はヴァーティゴが原因で墜落した。
今はキャンペーンの2周目をHardでプレイしている。1周目で感じた煩わしさもなんてことはなく、慣れれば楽しさに変わる。気流に押し流されて真っすぐ飛ばない怖さは、機体をコントロールしながら戦う楽しさに変わり、視界を奪う水滴表現はコックピットにいる没入感を与えてくれる。ヴァーティゴは…まあ、うん。ありゃしょうがない。なったと思ったらHUDを見て感覚が戻るまで上昇し続けるしかない。
そもそも操作感覚とかはそのゲームに合わせて慣れていくものだし、そりゃあ慣れないうちは苦痛だよな。何年も新しいゲームソフトを買わず、アプリゲームで済ませていたからすっかり忘れていた。
で。
操縦感覚の話はこれくらいにしておいて、じゃあシナリオの話……って、できるわけ無いね。まだ発売されて一週間も経ってないんだもの。ネタバレを回避して物語について話すとしたら、ストレンジリアルの交通結節点となるような話だからエスコンファンにはたまらないぞ、とだけしか言えない。
…手放しで褒めてるけど、悪いところもまあまああるよ。初体験の人には難しくないかな、とか、話の展開がちょっと雑じゃないかな、とか。難易度についてはシリーズのファンは慣れてるし、物語の内容も自分の想像と妄想で補って受け入れるタイプだから読み進めるのは楽しかった。ただ、自分個人は問題なくても、これが入口になりうるか、これでエスコン人口が増えるか、と言われると難しいかもしれない。ただ、これだけは言っておきたい。
エスコンファンは買ってくれ。損はしないと思う!
エスコン未体験の人もぜひ買ってくれ、楽しいぞ!
俺からは以上!暖かくして寝ろよ!