徒然日記

Dairiten1012の日記

徒然日記25 ~1串80円の美食編~

2018.03.01 23:52

先日、香川で大学院生をしている友人が地元に帰ってきており、その折に所用で豊橋に立ち寄る機会があったので、せっかくだからと食事に誘われた。彼とは夏以来であったので、断る理由も当然なく二つ返事に了承した。

だが、ここで頭を悩ます問題が一つあった。僕は豊橋の街を何も知らないのである。酒を飲まないため居酒屋を知らず、外食などもチェーンの牛丼・ラーメンの2ローテでなんら問題無かったため、発掘をしなかったのだ。連れて行くべき店はどこだ…。

で、頼ったのが同じく豊橋におわすフォロワーの某B氏。普段からめちゃくちゃ世話になっている人で、今回もまたお世話になってしまった。本当にありがとうございます。それで、B氏に食事に連れて行って貰った際に、「めしどこか たのむ」と相談したら教えてもらったのが、なかむら屋ハナレ(https://tabelog.com/aichi/A2306/A230601/23042538/)であった。

歩いている時は気にも留めない、駅前正面の細い路地にある串カツ屋である。

串カツ。

串カツとビール。

冬の串カツとビール。

最高じゃないか。この素晴らしいチョイス。これには僕も

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この表情。

ということがあって、意気揚々と友人と連れ立って行ってきた。

 

このなかむら屋ハナレというお店、紅ショウガの串カツを出してくれるお店である。というか、B氏に紅ショウガの串カツの存在を教えてもらったときにどうしても食べたくなってしまって、友人を連れて入った店である。巻き込んだ友人には悪いが、まあ文字通り美味しい思いをしてもらえたと思うので良しとしよう。

この紅ショウガ串は1本80円。豚串などが100円で並んでいる中、ちょっと安い。紅ショウガということを考えると高いのかも知れないが、でも僕はこれを1本食べて最初の感想が「美味い」と思ったので全くの適正価格である。

褒め言葉や味覚の語彙が貧相で貧弱なのが悔やまれるが、めっちゃ美味しかった。上記の猫の画像みたいな顔を本当にした。美味くて。

ご想像の通り、紅ショウガとソースの味しかしない。例えば、お祭りとか文化祭の屋台で焼きそばのパックを買ったとしよう。で、そこに乗ってる紅ショウガの味。あれを思い出して欲しい。思い出したかい。そうしたら、そこにウスターソースをドバーっと掛けてください。多分、それが紅ショウガ串の味(近似値)。

「ええ~…。これ本当に美味いか…?」となる人もいるだろう。例え話がチープの極みのようだが、実際チープである。が、これが僕には効果覿面で、瞬間的に郷愁の感に浸って感動すらした。先程例えに出した屋台の焼きそば。これは僕の少年期の楽しかった思い出を象徴する一つで(これ語ると長くなるから、そういうヘンな所にノスタルジーのスイッチがあると思ってください)、その楽しかった思い出がドカンと襲って来たのだった。今こうして振り返ると、友人が隣にいるのに瞬間的とは言え何やってんだ、という気もしなくはないが…。

まあ、とにかくそういう“チープさ”が、初めて食べたものに思い出補正を高倍率で掛けた為に、非常に美味しく感じたのだった。

……って書くと、まるで思い出補正のない人には美味しくないかのような記述になってしまうが、きっと誰が食べても美味しく感じると思う。「美食」なんて表現するまで美味いと感じるかは別として。でも本当に食べて欲しい。多分他の街の他の店でもあると思うから。なんなら自分でも作れそうだし。

しかし、紅ショウガ自体酸味の効いた味な上に、ソースもそこそこ酸味のある味だったので、何本も連続で食べるのはちょっとキツイかもしれない。美味いんだが、連続でイケる美味さじゃないのが残念だった。

 

あと、豚串とビールのコンビネーションは素直に美味かった。

 

ところで、僕はこの店に行くまで串カツ屋というものに入ったことがなかった。生まれてこの方20数年経つが、串カツ童貞だったのだ。だから「2度漬け禁止」も初体験。「これが噂に名高い2度漬けか…!」などと、別の方向でも感動していた。個人的に、なかなかエンタメ性のある食事体験でした。

2018.03.02 00:25