徒然日記

Dairiten1012の日記

徒然日記67 〜バンナムフェス参戦記〜

10月20日、日曜日。東京ドームで、「バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル」(僕もみんなもバンナムフェスって呼んでる)の2日目公演が開催された。

fes.bn-ent.net

友人が連番に誘ってくれたので、幸運にも参加することができた。今日の記事はそのレポート……ほどカッチリはしていないので、まあ、いつもの雑感だ。

2日目は、アイマスシリーズ・ラブライブアイカツ、そしてワンダーモモ(桃井はるこさん!)という、バンナムの誇るアイドルコンテンツの競演となった。開幕のMCトークで中村先生が「アイドルフェス」という言葉を使ったとおり、まさしくアイドルだけが出演するアイドルのアイドルによるフェス。

僕はアイマス目当ての参戦なので、アイカツラブライブはあくまでも(そして非常に失礼なことに)オマケという考えだったのだ。

 

そしてこのあまりに軽薄な考えは、ライブが始まると一瞬にして覆される。

いやまぁ、だってさあ。思い返してみれば、今回のライブは各コンテンツがリーサルウェポンを持ち出して撃ち合ってる戦場だったわけですよ。無論オタクは死ぬ。そんなところに「アイカツラブライブも大して興味ないし曲も初視聴だけど大丈夫だろ」みたいな生半可な気持ちで行けば、結果は火を見るより…というやつだ。

みんなセットリスト見た? ファミ通のライブレポに載ってるから見て。

www.famitsu.com

アイマスオタクとラブライブオタクとアイカツオタクと自社コンテンツ大好きなバンナムの偉い人が好き放題言い合いながら作った「ぼくたちのかんがえたさいきょうのライブ」だよ。

 

ライブは「READY!!」「Star!!」「Welcome!!」のプロデューサーお馴染みの全体曲3連で開幕。「Welcome!!」については、ライブでの披露が本当に久々だったらしく、JUNGO氏(演出家。バンナムフェスの総合演出担当)へのツイートに「覚えててくれてありがとう」などといったリプライが大量につく始末。それだけ待たされた曲ということでもあり、ミリオンPにとってはこれだけで評価の最高点が決まったんだとか。

トークパートでは"山賊"中村先生と"ちなヤクお姉さん"松嵜麗。喋らすと安定して面白いなこの2人は。会場を盛り上げる定番のコールアンドレスポンスの「アリーナー!」『いえーい!』「3階席ー!」『いえーい!』のやつ。これ何度やっても楽しいよね。ライブの醍醐味だし、現地にいるんだなっていうのが感じられて否が応でもボルテージが上がる。でも中村先生、「1塁側ー!」って言いながら3塁側見るの止めてください。声上げてサイリウム振っていいのか困ります。

 

アイマス3連の次はアイカツのターン。「アイドルコンテンツだけど、女児向けアニメだもんなー」とか思ってました。

心の底からすいませんでしたと謝りたい。二度とそんなこと言いません。

「輝きのエチュード」と「MUSIC of DREAM!!!」を見て泣いちゃった。アニメのモーションとライブのダンスが完全に一致しててめちゃくちゃ凄かった。ステージの影法師がモニターに映ってるような、モニターに映ってる映像を現実に具現化するとこうなるんだと示しているような。心底感動してしまって、そこに楽曲の良さも相まって、それはもうボロボロボロボロと涙が止まらなかったなぁ。

「MUSIC of DREAM!!!」は歌詞がめちゃくちゃ格好良かったんだよ。全部格好良くて好きなんだけど、特に2サビのフレーズが良くてさぁ!

未来を走る背中に

いつかの約束に

胸を張れるように

私らしくいよう

追いかけてくる光を

導く人になれ

新たな幕開けは

すぐそばに来ている

信じた道をゆけ

かっこいい!!!

アイマスにもラブライブにも通ずるところのある、解釈の広く取れる歌詞だなと思ったんだけど、これを女子小学生とかが見るようなアイドルアニメで歌うってのがシビアでいいよね。これを聴いてアイカツのことを女児向けアニメなんて言えなくなり、見る人の年代も性別も問わないとても秀でたアイドルアニメなんだろうな、と認識を改めることになった。でも見れるかは分かんないよ? アニメが300以上も話数があって劇場版3つ。これはおいそれと手を出せないって…。

ところで、アイカツ好きな友人に聞いたら崖登りアイカツの伝統らしい。なんでだよ。

 

アイカツの次は桃井はるこワンダーモモ

これねぇ…ホントもったいないことした。予習しようと思えばいくらでも準備できたはずなのにやらなかったのよ。そしたら、ライブ会場の9割はコールできてなかった。せっかくモモーイに来てもらったのにだよ! モモーイに失礼なことしたなぁ…という後悔と、予習をサボった自戒を込めて記そう。後悔しないためにも、セトリ予想はしなくてもいいけど予習はちゃんとやる。これは来年への宿題だね。

しかし、「バレンタイン」で桃井さんがショルダーキーボードを演奏しながら歌ってくれたのは嬉しかったなぁ。やるだろうとは言われてたけど、生で見れるとはね。

 

モモーイの次はアイマス。「ヒカリのdestination」「ΦωΦver!!」「アルストロメリア」「咲くは浮世の君花火」「LEADER!!」と5曲続けての披露。個人的には「ΦωΦver!!」がハイライト。これをアスタリスクの二人でやるのはたぶん3rdライブ以来じゃないかな。4thはアスタリスクwithなつななだったはず。楽しいよねΦωΦver!!は。大の大人が4万7000人近く集まって「にゃあ!にゃあ!うーーーにゃあーーー!!!」って大声でさ。文字に起こして俯瞰すると何やってんの…ってなるけど、当日現地は楽しくてしょうがないんだ。たぶんライブ会場にいる間は正気を失っているんだろうね。

 

この次に来たのは『ラブライブ!サンシャイン!!』からの刺客、Guilty Kiss。「Strawberry Trapper」「Guilty Night, Guilty Kiss!」「Guilty Eyes Fever」の3曲を続けて披露。ガッチガチのガチに作り込まれたエレクトロなダンスナンバーに合わせて披露されるキレッキレのダンスによく通る強い歌声。

こんなの見せられて好きにならない方がどうかしてますけど!? 

ただただ、ひたすら、めっっっっっちゃくちゃ格好良かった。その後披露された「コワレヤスキ」「Shadow gate to love」も良かったんだけど、ラストの「New Romantic Sailors」が好みの音楽性にドンピシャではまってしまった。買います。というか配信されてる4曲は買いました。なんなら聞きながらこの項目書いてます。Guilty Eyes Feverは円盤特典らしいので泣く泣く諦める。

「New Romantic Sailors」は11月にリリースされる新曲と言っていたが、それのライブ初披露がドキッ!アイマスだらけのバンナムフェスで良かったんですか…? と思ってしまった。僕は見せてくれたおかけで、ストライクゾーンの真中中央に入ってくるストレートがラブライブにもあることを知れたので良かったのだが……。と思ったら、どうやらラブライブのライブではユニット曲は連続で歌わず、しかも1曲しか披露しないときもあるらしく、むしろ手持ちの全曲を連続で歌ってもらえるのはとても凄いことなのだという。ラブライブも大変だな…。

アイマスだらけのバンナムフェス2日目に、ラブライブシリーズから1ユニットだけ、というアンバランスさが不満であり不安でもあったんだけど、とんでもないものを魅せつけられてしまった…。友達に「ラブライブってあんな凄いのみんなやってんの?」と聞いたら「流石に毎回、全部が全部ではないけどね」と言っていた。そして、たった1ユニットしかいないのではなく、1ユニットで全てをなぎ倒すつもりで送り込んで来たんじゃないか、ともラブライブが人気になった理由、東京ドームを満員御礼にした理由、その一端を垣間見てしまった。

あと中村先生と松嵜さんはMCパートで他作品の人たちにアイマスの洗礼を浴びせかけるのはやめてあげよう! ギルキスの3人めっちゃ困ってたぞ!

 

そして再びアイマスブロック。ゴリッゴリのEDMで圧巻のパフォーマンスをライバルコンテンツに見せつけられたあと。一体何が…

 

「エビバディ、レッツゴー!!!!!」

 

アイマスも負けてない! 「夢咲きAfterSchool」を起点にした「あんきら!?狂騒曲」「花ざかりWeekend✿」「自分REST@RT」の4コンボ。

「夢咲きAfterSchool」は1サビの入りまでは全力でコールが入るけど、果穂の「な゛ん゛ ば゛ー゛わ゛ん゛っ゛!!!!!」だけは入らないんだよな。シャニマスはライブが1st、サマフェスと来てこれでまだ3度目だがコールは広まっていた。ドームいっぱいに響く果穂の声。別にシャニマスを推しているわけでもないし、何なら継続してプレイしているわけでもないシャニマス的には"お客さん"なのだが、なんだか胸がいっぱいになってしまった。

僕はしんみりさせるような曲より、夢咲きとかオレサファとか、そういうハイテンションな曲の方が泣いちゃうんだよな。感情が理性で処理しきれなくなって涙として出てくるというちょっと気持ち悪い性質がある。今回もばっちり涙を流しながらサイリウムを振っていた。

「あんきら!?狂騒曲」はなぁー。実は好き嫌いの2つの箱に振り分けると嫌いの箱に入る曲なんだよ。ウォークマンにもスマホにも入れてない。コミックソング(この分類があっているかは分からない)はそんな好きじゃないんだよね。曲中に台詞が入るのも好きじゃないし。でも、ライブを経てその評価は「CD音源はそんな好きじゃないんだけど、ライブだと盛り上がるから好き」となるものだってあるわけで、この曲はその典型例。落ちサビ前のコールアンドレスポンスが楽しいし、2コーラス目。特に今回は「アイマス」「アイカツ」「ラブライブ」といろいろと盛り上げ上手煽り上手なコールアンドレスポンスだったのでもう最高。分かってる! せっかくの多作品合同フェスなんだから!!

「自分REST@RT」は身体が勝手にコールを入れてサイリウムを振る。遺伝情報に組み込まれているかのように勝手に動く。それにしても、センターステージにみんなが集まって「765プロ、ファイトー!! オー!!」と掛け声をドーム中に響かせる……泣ける。

そして「微熱S.O.S!!」「残酷よ希望となれ」のXENOGLOSSIAから2曲。XENOGLOSSIAは間違いなくアイマスというバンナムからの宣言。そりゃあ演者もテンション上がるよなあ。カッコよかった。何よりバックの映像がしびれる。2007年放送以来大きな動きのなかった作品で自分も特に触れてくることはなかったんだけど、こういうタイミングで、しかも生歌唱を見ることが出来たというのはラッキーなことだ。

 

そして再びアイカツのターン!「ひとりじゃない!」「窓-ココロ-ひらこう」「セカイは廻る」「君のEntrance」「アイドル活動!オンパレードVer.」と連続で披露された。この辺りは、うーん、あんまり刺さらなかったかな? 曲がちょっと幼くなったような印象を受けた。印象だから誤解なら勘弁してほしいところだけど。「セカイは廻る」はこの中でも好きだけど、先に披露された曲よりは、かなぁ。

 

ここから最後までアイマスのターン。ユニット曲のブロックは「Tulip」で幕を開け、「バベルシティ・グレイス」「ハーモニクス」「Wandering Dream Chaser」「∀NSWER」「FairyTaleじゃいられない」と、鮮烈な印象を残す曲が怒涛の勢いで襲いかかる。アイマスの各作品がこの曲で以てファンをかっさらいに来ている。どれもこれも女性人気が強い曲だ。男性人気は言うまでもない。Tulipのイントロのベーススラップが聞こえた瞬間の興奮たるや。スイッチが入るとはこういうことなのだと自覚できる。あとは「Wandering Dream Chaser」ね。ライブ会場に設置されるレーザー装置とこれがよくマッチしていてカッコイイんだわこれが。前述の通り台詞入ってる曲好きじゃない(サビ前の「諦めない、絶対!」もCD音源だと拒否反応が出る)んだけど、サイコーにクール。台詞って盛り上がるよなあ、やっぱり。トドメの一撃として今井麻美田所あずさ結城アイラの3人によるスペシャルコラボの「FairyTaleじゃいられない」は熱かった。千早VS静香VS作詞者。ファッキンブルー(クソ青い)。こんなコラボ見れて幸せだったとしか言えない。誰こんなコラボ決めてくれた人。バカじゃないの!?(歓喜

ちなみにこのブロックのハイライトは、「ハーモニクス」のイントロが流れた瞬間に隣のお姉さんが「ジュリアああああーーーー!!!!!」って絶叫してペンライト2本を同時に赤色に光らせたとこ。やっぱ女性人気高いわ。

 

トークパートでは中村先生の「15周年イヤーの中で、またここに戻ってきたいと思います。だから、その時まで〈あの大切な言葉〉はとっておかせてください。プロデューサーさん!」と想いが語られていて、もうダメ。あの言葉はアイドルマスターだからこそ言える言葉なんだと思う。こんなの次が決まってるから言えることだと思うから、M@STER of IDOL WORLDが東京ドームであると思ってるんだけど、中村先生は何も決まってなくても言っちゃうんだよな。まあ、「言えば叶う」がアイマスだからな。

 

そして最終ブロック、アイマス全体曲ゾーン。765AS「ToP!!!!!!!!!!!!!」から始まり、シャニマス「Spread the Wing!!」、ミリオンAS「UNION!!」、シンデレラガールズGOIN'!!!」。そして最後に765ASの「The world is all one !!」という全力投球。体力を最後の1ドットまで搾り取るつもりだ。

GOIN'!!!」は久々に聞けたのでもう全力よ。ペンライトをオレンジに光らせて全力コール。多分このライブで一番完璧なコールを入れれたと思う。先輩のミリPがアニメを予習した上でCDを聞いて、で、今回のライブという流れだったらしいんだけど。

先輩

GOIN'!!!、コール難しすぎない?」

「サビ前にいっぱい入れてサビ入った直後にすぐ入るのキツイ」

分かる、シンデレラでも最難関だと思う。でもコールが分からなくてもUO折って振ってるだけでも楽しいと思うんだよな。GOIN'!!!に限らず全部の曲でそうだと思うけど。

で、最後。アイドルフェスのトリであり、2日間のバンナムフェスの大トリ。そこに「M@STERPIECE」かと思ったんだけど、「The world is all one !!」だった。だけど来た瞬間に、ああ、そうか。最後は他のどの曲でもなくこの曲である必要がある、と『言葉』でなく『心』で理解できた! アイドルフェスの最後にはこの曲である必要があるッ!

ひとりでは出来ないこと

仲間となら出来ること

乗り越えられるのは Unity is strength

空見上げ 手をつなごう

この空はつながってる

世界中の手をとり

The world is all one !! The world is all one !!

Unity mind.

ひとりずつ 違うパワー

ひとつに重ね合えれば

この地球の未来は The beam our hope

晴れわたる この気持ち

まっすぐに輝いてる

世界中の手をとり

The world is all one !! The world is all one !!

Unity mind.

この1サビ、2サビのフレーズこそに答えがある。 もはや言葉は不要だろうな。この歌詞使えると思ってザワワンを大トリに選ぼうと思った人マジで天才だわ。ということで、Twitterで今回の総合演出を担当したJUNGOさんについたリプライを引用することで称賛の代わりとさせてもらおう。

ニューヨークタイムズ田中将大コピペ好き)

 

バンナムフェスDay2、およそ4時間半のライブだったが、非常によい時間を体験させてもらった。素晴らしい時間だったし、楽しい時間だった。それに、ラブライバーアイマスPとアイカツおじさんが互いに互いのコンテンツの素晴らしさを語り合い、称え合うなんて光景がライブ後にTwitterで多く見られた。それも含めて、非常に美しい時間が流れたライブだったと思う。

美しい時間なんて形容、初めて使ったよ。それほどまでに得難い体験だった。

 

2020年にも東京ドームでバンナムフェスが行われるらしい。今度はちゃんと自分で応募しよう。また、あの美しい時間を感じたい。