徒然日記28 〜第7回シンデレラガール総選挙〜
「こんにちは」でも「お疲れ様です」でもない。業界の挨拶はいつ何時でも「おはようございます!」らしいですよ。
おはようございます、代理店です。
今回のエントリは、5月14日12時ジャストに発表された、第7回シンデレラガール総選挙に関する諸々です。
菜々さん、シンデレラガールおめでとう!!
今回のシンデレラガール総選挙が告示された後、デレステという、一般に「現状ボイスつきしか活躍していない」と言われる上に「モバマスの何倍もアクティブユーザーがいる」フィールドと連動するということで、未ボイスのアイドルの担当Pが、声がついていないという大きすぎるハンデに焦燥し、恐怖し、絶望し、虚無に陥る(まで行っちゃうと言い過ぎか)阿鼻叫喚だったことを覚えている。
しかし、焦燥感に焦れていたのは未ボイスのアイドルの担当Pだけではない。大所帯どころでいうと未央PとウサミンPもだ。未央に関しては、凛・卯月がシンデレラを戴冠してニュージェネレーションで残るは未央だけになった状態が続いていたし、ウサミンに関してはもとより悲願であったところに第ナナ回であれば、互いに今回が勝負どころと定めるのは必定であっただろう。
そのせいか、「今回声を付けてあげられなければ、チャンスはもうないかもしれない」「今回を逃せばこの子はシンデレラになれないかもしれない」というような空気が全体的ににじみ出ており、選挙期間中は…
辛かったぁ……
楽しくなかったよぉ……。
声を付けたい / 曲をあげたい / シンデレラにしたい各陣営のPたちの統率(ほぼ言論統制のように、選挙前に見られた笑うネタが一斉に消えた)とプッシュが激しく、そして割と火種があちこちで見かけられた。具体例は別に挙げないけど。人の熱意は、その熱に当てられた人を何かに走らせる力は確かにある。それで大きく押し上げられた例が関裕美だ。でも今回の場合、熱意が行き過ぎたがゆえに好意に裏打ちされた悪意も含まれていた。
そんなオーバーヒート気味の「熱」を1ヶ月当てられ続ければ大やけどだ。
僕はもう疲れたよパトラッシュ…。
……という話を友人のPにしたら
「代理店君はさ、担当アイドルがもうボイスついてるからねぇ」
「そこの意識の壁というか、ギャップは大きいよね」
と言われた。
それを言っちゃあオシメェよぉ!!
その場では、「でも藤居朋が担当アイドルでも同じ事言ってますよ」と返した。
ふじともに関してはTwitterでは何度か言っているけど、藍子より出会いが早ければ間違いなく担当アイドルとしていたくらい好きなアイドル。僕がボイスのついてないアイドルの担当Pだったとしても、今回の空気感はキツかっただろう、ということだ。
まあ、藍子P陣営のみんながみんな、「穏やかにやりたいなあ」とか「順位もいいけど、楽しい雰囲気も欲しいなあ」とか「ピリピリした環境より賑やかな文化祭みたいな空気でやりたいなあ」とか、そんな生ぬるいことを思ってるわけではないだろう。というか、僕が異端だ。
異端なのは分かっている。だが、雰囲気の悪いゲームには誰も寄り付かない。衰退を加速させるだけだし、そもそも娯楽としてそれは終わっている。
俺たちは一体、なんのゲームをしていたんだ?『アイドルマスターシンデレラガールズ』か?『シンデレラガール総選挙』か?それはこんなに固い空気の中でやらなきゃだめか?
……とまあ、斯様なことを投票期間終了から結果発表まで考えていた。
ま、結果を見たら、辛かったとか苦しかったとかいう感想も、ちょっとネガティブな考えも、すべて吹き飛んだけどな。
上位陣は中間発表から大きく順位が入れ替わり、そして本田未央と安部菜々の一騎打ちは安部菜々に軍配。
Paだけで見ても、中間2位から逃げ切り見事ボイスを獲得した南条光。中間3位の城ヶ崎美嘉を追い落とし、見事属性3位でフィニッシュしてボイスを獲得した喜多日菜子。我らが高森藍子は日菜子に離されること約2万票、属性4位で決着した。
7代目シンデレラガールとなった安部菜々と、彼女を支え続けたウサミンPに。中間発表から順位を上げて、一つの目標に到達したアイドルたちとそのプロデューサーに。心からの賛辞を。おめでとうございます。
コインに表があれば裏があるように。光がさせば必ず影ができるように。中間から順位を上げたアイドルがいれば、順位を下げたアイドルもいる。彼女たちとプロデューサーたちが努力を怠ったとは思わない。そう思うのはアイドルと担当Pに対する侮辱だ。ただ、お疲れ様でした、と伝えたい。
1位 安部菜々 230万7719票
プロデューサーを名乗る者として、こんなに圧倒的な「シンデレラ」の物語を見せつけられて、感動しないわけにはいかない。ウサミンの他に名を連ねるアイドルにも、リストから漏れたアイドルにも、彼女たちのプロデューサーにも、総選挙にまつわる物語があって、今年の結果にはその物語が集約されているのだと思う。
僕はそんな「シンデレラ」の物語を結果に見て、今回もまた、こう言うのだ。
「いろいろありましたけど、今回も楽しかったですね!」
ところで。
いくら僕がのんびり楽しくやりたいって言ってもさあ、2年連続でPa4位は流石に悔しいよ。連続して新規ボイスと新曲に送り出す立場だもの。
だが、このまま「おくりびと」で終わるつもりなど毛頭ない。
来年こそは高森藍子をガラスの靴を、そうでなければ新曲を、届けてあげたい。