徒然日記

Dairiten1012の日記

徒然日記46 ~デレマス新アイドル動乱編~

おはようございます。プロデューサーの代理店です。

この書き出しで始まったということは、アイマスの話。今回はデレマスの新アイドルの話をしよう。

いやぁー荒れてたねー…。俺も少し荒れたし、Twitterのタイムラインには未だに暴れてる人もいる。しょうがない…のかな? とは思うけれど。

アイドルの新規実装に伴う現在まで続く“動乱”は、大きく分けて3つの段階があった。段階ごとに追って見ていこう。なお年表のような客観性は欠片もなく、文章ヤワラカメ主観感情マシマシでお送りします。

 1.新アイドル追加発表

7人の新アイドルが実装されることが発表されたのは、2018年12月2日に行われた6thライブ名古屋公演2日目。

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www.famitsu.com

こんな画像がモニターに表示され、歓喜・驚愕・困惑など様々な感情が混ざった声が上がったのを覚えている。そしてタイムラインが荒れた。普段は学級会などと揶揄されているけれど、当時の荒れ方は過去最大級で、色々問題を抱えたタイミングで実施されている国会の予算委員会を彷彿とさせた。

肯定的な意見としては、シンデレラガールズ世界の新たな広がりを歓迎するもの、新アイドルへの期待、運営の頑張りを認めるものなど。否定的な意見には、ただでさえ少ない出番を更に食い合う状態になる、(恐らく新規組にはデフォで声が付いてるだろうという予想を前提に)先に既存アイドルに声を付けてくれ…など。

正直、否定側の気持ちも分かるんだよな。モバマスは新しいカードの実装はだいたい年2~3のペースだし、セリフの情報量はデレステのコミュには及ばない。そんなデレステは「声付きクラブ」の様相を呈しており、ボイスのついていないアイドルはボイスのついているアイドルとの交流が滅多に描かれない。そんな環境の中で、更にアイドルを追加します! なんて言われたら不安になるし不満に思うよ。

一方、肯定的な意見もまた共感できる。ポチポチゲーなのに7年を突破し、リズムゲームアプリの方も3年を越え、6周年ライブではドームを埋める成功をおさめた。そんな安定した(アクティブユーザー数も減少傾向で若干衰退期に入っているように思われるが)状態をかなぐり捨てるような挑戦をする運営はやはり称賛されるべきだろうと思う。また、シンデレラガールズは「競争」のフィールドなんだと改めて思い知らされた、なんて意見もあり、非常に肯定したのを覚えている。

 

2.辻野あかり・砂塚あきら・夢見りあむの実装

発表から約2週間後の12月20日モバマス辻野あかりが実装された。次いで2019年1月10日に砂塚あきらが、2月7日に夢見りあむが実装された。

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モバマスに追加された3人

上に挙げたシルエットの右側3人。身長はあかり160cm、あきら154cm、りあむ149cmなのでシルエットの体格は信用ならないことが実装時に決定した。どうでもいいけど、砂塚って「すなづか」だから「SUNAZUKA」じゃなくて「SUNADUKA」じゃないの? これだとスナドゥカになっちゃう? あぁ、そう…。

で、こいつら揃いも揃って味付けが濃い。何かを見て流行ってると思って語尾に「んご」をつけて喋る辻野あかり。FPS配信をやりつつSNSファッション垢を運営する砂塚あきら。クソザコメンタルで承認欲求に飢えたドルオタ、夢見りあむ。

現代ネット文化の申し子かお前ら。

お仕事の新規開放エリアのエリアボスとしてR枠での実装となった3人は、おおむね喜びと良い意味での驚きを持って迎えられていたように見えた。自分のタイムライン上では、否定的な意見は見られなかったかな。面白いキャラが来たとか、またとんでもないの出たとか。なぜ否定意見があまり見られなかったのかは次の項で。

 

3.黒埼ちとせ・白鳥千夜の実装

そして2月28日。デレステに満を持して登場したのが、黒埼ちとせ白雪千夜の2人。

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デレステに追加された2人

吸血鬼の末裔を自称するゴシックな服装のお嬢様、黒埼ちとせ19歳。黒埼ちとせをお嬢様と呼び、仕えることこそ我が人生という白鳥千夜17歳。まーた濃いヤツ来たな。

2人の実装と同時に専用イベントが開始され、新楽曲「Fascinate」も公開された。これが荒れた。それはもう荒れに荒れた。自分のタイムラインは賛否で真っ二つになった。予算委員会どころか安保闘争レベル。

ちなみにイベントの告知は2月26日に行われ、そこで予告メッセージが公開された。

2月26日に公開されてあまりにも衝撃が強すぎたため、「二・二六事件」なんて呼ばれたりしたのはちょっと面白かった。

で。

この2人については、賛否両論…というか、まず否定的意見がズバーッとタイムラインに流れていった後にその否定意見に対する否定意見(というかたしなめたり諌めたりするような意見)がツラツラと流れてきた。もちろん、歓迎する言葉やどう料理してやろうかみたいなプロデューサー的意見も見られた。あと「エロゲで見た」っていうのも意外と多かった。エロゲって00年代が全盛期の文化だぞ。タイムラインは世代が古いオタクばかりなんだ。

そしてなぜモバマス追加組の時は荒れなくて、デレステ追加組の時は荒れたのか。カードイラストの右下を見れば一目瞭然なのだが、つまりは声がついているかどうかが問題だった。荒れた理由は、ただただその一点に尽きる。

 

新アイドル登場自体には反感無い。

でも、CVをある種賞品として競わせて札束積ませてきたコンテンツで曲とCVを持たせて初手専用イベは違うでしょ。選挙法違反やんけ。

 といった意見に代表されるように、ボイスというものを特別なものと認識しているがゆえに起こった反発が大多数を占めた。他には、吸血鬼の末裔を自称する「黒埼ちとせ」のCVである佐倉薫氏の愛称に同じものがあることから、オーディションをせず、佐倉薫さんがCVをすることを前提としたキャラクター設計をした…といった意見もあった。

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佐倉薫さんのWikipediaテンプレート。愛称に注目

佐倉薫 - Wikipedia 2019年3月5日1時28分閲覧)
根拠が薄弱だし、さすがにそれは言いがかりじゃないか? と言いたくなるような意見だが、意外とこの意見に肯定的な人たちも多いようで、人は人の見たいものしか見ないのだなあ…と思ったり。

個人的には声がついていることは元より覚悟の上。来るべき時が来たのだ、という感覚だったが、それでも腑に落ちないことがあった。それは、辻野砂塚夢見にはボイスがないのに、黒埼白雪にはボイスがついているのはなぜなのかという点。

新しく追加されるアイドルには、恐らく7人全員にすでにCVがついていることだろうと思う。個人的には全員CVなしで実装されて、総選挙ではイーブンな環境でCVを争ってほしかった(そもそも「総選挙でCVの獲得を争う」という言説自体、総選挙の本筋からすでに逸脱しているように思えるけどネ…)という気持ちもあるけれど、名古屋公演でもお世話になりまくった播戸Pの言葉を借りれば――現状を考えると下駄を履いて登場させるのが当たり前だし、そうさせなかったら運営の正気を疑う、という見方のほうがむしろ多いだろう。

だからこそ、なぜ新規追加組の中ですらスタートラインに差があるのか。これが全く腑に落ちず、そしてモバマス追加の3人組がかなり好きになっていたために、黒埼白雪の2人を最初から好意100%でもって迎えることができなかった。

 

気付きました? 荒れた理由の根幹にあるのは「私の好きなアイドルにはまだ声がついてないのに、なんでポッと出の2人には声がついてて曲を持ってるの?」っていう、贔屓と好意が反転したものなんですよ。自分の担当アイドルに向けるのが輝けるポジティブな感情の奔流なら、ちとせと千夜に向けられる感情は極光反転、エクスカリバー・モルガン。……眠くて俺が何を言ってるのか分からなくなってきた。

ともかく、これは僕だけではなくて、2人に批判的な意見を持っていた人たちの大半が当てはまると思う。しかしながらこうして冷静になると、近視眼的というか視野狭窄というか…とにかく視野が狭いように思われる。まあ恋をすると相手しか見えなくなるって言うからしょうがないのかもね。

 

4.総括

さて、新アイドル実装に伴うシンデレラガールズに起こった「動乱」を3つのフェーズに分けて見てきたわけだが。なんで荒れたのかは結論が一応出ました。すなわち「人は恋をすると盲目になってしまうのですね」だ。頭が悪い結論だが、自分はこの記事をもうこれ以上寝かせておきたくない(すでに書き出してから3日経過している)ので、ここいらで強引に総括とさせてもらおう。

この総括の項を書いている時点では、デレステのイベントは13000ptを越え、イベント報酬である白雪千夜のSRは獲得し、イベントコミュも残すはあとEDだけとなった状態である。

やはりデレステで取り上げられるとキャラクター性の理解に対して強い効果を発揮すると痛感した。自分のようにキャラクター設定の「余白」に自由に書き込むことが出来ないタイプのオタクとしては、モバマスとのテキスト量の差がキャラクターの理解度の差につながるな、と。とはいえデレステのコミュは稀にめちゃくちゃクオリティが低い時があって、それで盛り上がったりすることがある(最大限オブラートに包んだ表現)ので、リスクが無いわけではないが。

こうして記述をしながら、辻野あかり・砂塚あきら・夢見りあむが先にモバマスに実装され、そして黒埼ちとせ・白雪千夜が先にデレステに実装された理由が一つ思い浮かんだ。テキスト量と「余白」の関係だ。

ちとせと千夜の場合は、2人の関係性が確立されていて、そして少なからず特殊であるため、キャラクターの理解のためにはその関係を把握してもらわねばならない。そのためには描写できる量の多いデレステである必要があった。読んで理解してもらうのが目的だったのだろう。

一方、辻野砂塚夢見の3人は、単独でもアホみたいにキャラが立っているため、むしろデレステのテキスト量は邪魔で、多分に余白を残しておいて想像をかきたてることでキャラクター性を「創り上げてもらう」ためにモバマスに実装した。ちと千夜と対して、考えて理解してもらうのが目的だったと言えるんじゃあないだろうか。二次創作からキャラクター性を更に創っていくのは、アイドルマスターの悪癖…もとい得意とするところだし。

 

…などと偉そうに書いてから軽く検索をかけたら、似たような意見が見つかった。やだもー恥ずかしー。

ま、まあ、とにかく。自分自身、腑に落ちないのは腑に落ちないし、納得行かないのは納得行ってないので未だに“しこり”として残ってはいるものの、それはそれとしても非常に面白いキャラクターをしている黒埼ちとせと白雪千夜を好意的に受け入れることが出来ていると思う。ナンダカンダ、今までに実装された5人の追加戦士はとても好きだ。残る2人も楽しみだ。

 

できれば、次の追加アイドルでは20代後半から30代のアイドルが増えてくれると嬉しい。俺は『U149』より『After20』派なんだ。でも無理だよなー、シルエットから察するにローティーンだもんなー。残念。