徒然日記

Dairiten1012の日記

徒然日記34 ~デレマス6th名古屋公演に行ってきました~

おはようございます。(業界の挨拶)

アイドルマスターシンデレラガールズ』で高森藍子の担当プロデューサーをしております、毎度おなじみ代理店でございます。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!」のナゴヤドーム公演に参加しまして、今回のエントリはその感想です。

 

今回のCG6thドームツアー、発表されたのは去年の11月に舞浜アンフィシアターで開催されたモバマス6周年のイベントで、ニコ生配信もされてたヤツです。これが発表された時はめちゃくちゃ喜んだんですけど、全く参加する気はなかったんですよね。経済的にそんな事してる余裕がない程度には困窮していたっていうのが一つ(経済状況は今も大して変わらないけど)。もう一つは、参加する元気がなかったっていう点。発表された時は精神科に通院して処方されたお薬を飲んでいた頃だった、と言えばお察しいただけるかと思いますが、まあそういうことです。

で、メンがヘラって鬱々としてた時期はアイマスからだいぶ離れてたんですね。だから曲も分からないわ演者も分からないわで、半ば老害化して知識の更新もされてない自分が行っても楽しめるの? って考えてたんです。

 行けばそういうこと全部忘れて楽しめるんだからライブってホント凄いわ。

 

今回は、仙崎恵磨・小関麗奈担当Pのお方にチケットの連番を頂戴いたしまして、参加することができました。この人、俺にかなりのペースでご飯奢ってくれるし、いろんなCD貸してくれるし、いろんなアドバイスもくれるし、挙句の果てにライブのチケットも融通してくれるし、今回のライブで晩飯とか昼飯とか奢ってくれたし、車も出してくれたし。聖人かよ。本当にありがとうございます。何から何まで助けていただきまして、感謝の念に堪えません。

イグニッションゼロのステッカーシールを作って配布してたから、ひょっとしたら遭遇してる人もいるかも。

 

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今回名古屋公演に参加できるってなった時、覚えてる出演者って金子有希さんだけだったんですよね。前述の通り参加する予定がなかったので、何も情報を集めてなかったんです。で、まあせっかくだから、前情報なしで挑んでみようかなと思って、演者チェックなり予習なりを一切しないで参加しました。現地でもLV(2日目は名駅前の劇場でLVでした)でも、何もかもが新鮮な状態で受け入れるのもまた楽しかったです。

 

予習を完璧にして、イントロでサイリウムの色をすぐにチェンジできたり、コールをばっちり入れることができるっていう状態にして、セトリ予想とか聴きたい曲を考えながらライブに行くのもまた楽しいんですけどね。事前情報が色々な思考を巡らせてしまって純な気持ちで受け止めにくくなる経験を、今までのライブでしてしまっていた事もあったんですけど、今回は一切合切全肯定の気分で観覧できました。何が来ても嬉しいサプライズというか、どのパンチもノーガードで喰らう感じというか。「いいよ!来いよ!もっと打ってこいよ!もっとだ、もっとくれ!」って感じでだんだん殴られることに気持ちよくなってきて、「さあ次だ!次のパンチはどこに打ってくれるんだよ!」みたいになってたね。多分。おそらくはそんな雰囲気だったんじゃないかな。きっと。覚えてないけど。

 

なぜならDay1は、OPのイリュージョニスタの次が、金子有希・五十嵐裕美松嵜麗の「お散歩カメラ」だったから。1つめのアトラクションで完全にノックアウトされて、それから先の記憶が飛び飛びなんですよね。完全にパンチドランカー。

それにKOされたお散歩カメラについても、金子さんの「パシャリ」が可愛すぎて何も語れない。可愛い。可愛いがすぎる。あの場で叫ばなかった俺を褒めてくれ。よく特定の声優さんが登場したりカメラに映っただけで「ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ーーーーーッ!!!!!!!!」ってビーバーみたいに叫び出すちょっと厄介な人いるけど、アレって多分瞬間的に理性で抑えきれなくなるんだろうね。だから僕も、あと少し理性が踏ん張り切れなかったら厄介になってただろう…。

 

ああ、そうだ。「おかしな国のおかし屋さん」で、メレンゲうさぎが菜々さんだったり、机の下の森久保王子がちょこっと顔を出してたり、回を重ねるごとに周到になっていくかな子のもぐもぐタイムだったりを見て、「これがシンデレラガールズなんだよなぁ…」って事を思ったんですよ。すっかりシンデレラガールズのライブ…というか、シンデレラガールズというコンテンツのことを忘れていましてね。シンデレラってどんな感じのライブするんだっけ、と思い出しながらサイリウム振ったりお散歩カメラでKOされたりしていたら、一撃で思い出させてくれたんだから大坪さんはすごい。

 

セットリストを眺めながら1曲1曲書いてもいいだろうけど、「すごい」と「最高」しか言えなくなるだろうから、記憶に強く残っているところだけ選んでいこうかな…と思ってセトリを確認してたら、「おかし屋さん」から「ファンファンファーレ」までの間の記憶がすっぽり抜け落ちている。これが記憶喪失…!

 

1-14.情熱ファンファンファーレ

僕の喉が死んだ。眼の前の人がUOをバッと焚いたので目も死んだ。…それは置いといて。「これはポジティブパッションのための曲だ」「ラブレターとかTrinityFieldは他のアイドルに歌わせないくせに」「Paを軽視している」みたいな感想が僕のTLに流れては来ましたが、そんな僕と言えば「すごい、普段3人だけど今日6人もいるじゃん!3人でも超楽しいのに6人になって2倍楽しいじゃん!ヤバイ!最高!」っていう、知能の低さを露見させる感想しか持たないまま大はしゃぎでサイリウム振ってました。それに、イントロが流れた瞬間にオレンジや黄色のサイリウムとペンライト、そしてウルトラオレンジが一斉に光って「山火事」になったのがとても綺麗で、2階席から見たその光景に感動しました。初めて参加した10thライブの「GO MY WAY!」とか、あとは「毒茸伝説」みたいな、一色の光で会場が包まれる光景は何度見ても美しい。

TLに流れてきた感想についてはPa軽視とかそんなのでは無いだろ、と多少冷静な今なら思うところではありますが、それはまた機会があれば別稿にて。

 

1-16.命燃やして恋せよ乙女

間奏中に演者それぞれの口上が入るのが好きで、今日はどんな事言うのかなって期待しながら聞いてるんですけど、忘れちゃいました…。記憶がやはりトバされている。ああ、でも全員揃っての「わたし達、天翔ける乙女!」って言ってた(と思う)記憶があるんですよ。あれ、会場のナゴドが中日ドラゴンズの本拠地だからなのかなって思ったり。西武ドームなら「地平を駈ける獅子を見た」にちなんで地平を駈ける乙女になったり、東京ドームなら闘魂こめる乙女…? うーん…ちょっと微妙。

 

1-20.さよならアンドロメダ

イノタクを信じろ。イノタクの作る音を信じろ。イントロで分かる井上拓。やっぱりイノタクさんの…電子音楽を…最高やな! 特徴的だし、やっぱりすぐに分かりますよね。それにまさか高森藍子が歌うとは思わないじゃないですか。大和亜季役の村中知さんに代わってソロパートをもらうなんて思わないじゃないですか。藍子に「どうしたんだい」を歌わせるのとんでもないですよね。藍子がアンドロメダを歌うなんて思ってないから、イヤこっちがどうしたんだいだよ、と。まあ軍曹の代打が高森藍子になった理由を考えると妄想が捗るわけですが、それはそれとしても、金子有希さんへの信頼度の高さが見られましたね。それに、ドームの屋根にプラネタリウムみたいに星空が投影されていたのが非常に綺麗でした。今回はなんだか光の演出が素敵だった印象。

 

1-22.ガールズ・イン・ザ・フロンティア

ステージ下手から、まゆ、美玲、奈緒、肇、藍子の順に並んで全力で歌う5人。

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COOOOOOOOOOOOOOOOOOL!!!!!!!!!!!!!!!

これについてはもはや語る言葉を持たない。だってクールでかっこいい以上の言葉がないんだもの。ダンスはキレてるし、歌声からは何らかの圧をすら感じるし。上の項で言ってた「金子有希さんへの信頼」というのは、藍子のイメージからは離れたアンドロメダやガルフロに投入しても期待のパフォーマンスをしてくれるはずだという印象を、演出家や脚本家に持たれているってことだと思うんですよ。それこそ、歌手としても活躍する牧野由依さん・松井恵理子さんと同レベルで、木村夏樹安野希世乃さんに代わっても遜色ない、と。まあ私は声優さんの歌手活動とかメジャーデビューとか、パフォーマンスレベルとかそういうの知らないので、結構適当ぶっこいてるんですけど。

ただ一つ言えることは最高だった、と。

 

1-25.踊りまくろ☆ダンシング・ナイト

早苗さんの2曲目のソロ。恥ずかしながらまともに聞いたのは2、3度目くらいなんですけど、いい曲ですねえ。80年代バブル期の音楽の作り方にドンピシャですよね。説明しにくいんだけど、AメロBメロとサビは音に大きな変化がなくてだいたいシームレスに移行していて、間奏に入ると大きく音の印象が変わるような感じ。伝わらなくてもいいけど分かってくれる人はいるはずだ。あれは本当にちょうどバブル期の洋楽の音に似てるというか、シンセだけを使ったJ-POPに似てるというか。似てるどころか完璧なんですよ。完全にその時期の曲。とにかく曲作りが素晴らしい。

 

1-31.Trinity Field

改めて語るまでもない、トライアドプリムスの魅力と強さ。あと今回は光の演出が非常に素晴らしく、随所にプロの仕事が光る(文字通り!)ライブだったと思うんですけど、Trinity FieldのMVを上手く再現していて感動しました。言葉では言い表せないので、これはぜひにDVD/BDを見てください。いつ出版されるんだろう。

それにしても、なんだろうな。曲を聞いて「悔しい」とか「負けたくない」とか「勝ちたい」っていう感想を抱くのは初めてかもしれない。ただライブを見て、トライアドプリムスの素晴らしいパフォーマンスを見て、ただただ感動しただけなんだけどなあ。この出所の分からない謎の感情を…どうしたら…?

 

1-32.Stage Bye Stage

僕はこの曲を聞くたびに泣きます。多分少し前に発表されてたらここまで涙腺スイッチを押される曲にはならなかっただろうなと思います。それはきっと、僕がアイマスから離れていた時期があったからですね。

 光る夢を作ってくれる いつか増えてゆくのかな

そしてここで 「またね」「またね」

って何回でも言えるから

光る夢を作ってくれる いつか増えてゆくのかな

そしてここで 「またね」「またね」

って輝いた奇跡へ 何回でも会えるから

一度離れていて、ちょっとずつ戻ってきているってようなタイミングで、「またね」って言ってくれるアイドルの優しさ…そしてアイドルマスターシンデレラガールズの懐の深さ。完全に歌の文脈を無視して、言葉一部分をピックアップしていて勝手に刺さっているだけなんだけど、それでも最高に心に刺さって。

また会おうね。またやろうね。またステージに立とうね。また―――。

「また」の後ろに省略された用言に何を入れるかはプロデューサーそれぞれだけど、僕は「また会えましたね」だった。

幻聴で、妄想で、白昼夢以外の何物でもない上に歌詞考えると明らかに誤読。それでも、アイドルから「また会えましたね」って言ってもらえた気恥ずかしさと嬉しさと、他にも色々な感情が入り混じって、すっかり泣いてしまった。全部終わって、演者さんが退場していって連番くれた人と「俺ダメなんスよ…これ…泣いちゃうんスよ…」とか会話した記憶もあります。

 

これ文句なんですけど、最後の曲が終わったあとの「アンコール」コールが早すぎるんで、もうしばらくは静かにしてもらえますかね…。僕はもう少し、「Stage Bye Stage」の余韻に浸っていたかったです。これもアイマスライブらしさかと思って、少し笑っちゃってはいたけれどね。

 

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続いて2日目。2日目はLVでした。ちょっとお金を追加したら見切れ席を取れたかも知れないけれど、演出とか綺麗に見えたしLVで正解だったかなと思う。「楽園」が流れてたときの現地の雰囲気も気にはなるけど。

1日目は非常に真面目というか、台本がちゃんとしていたというか。いや、2日目の台本がちゃんとしてないという訳じゃないんですよ? 1日目はとにかく真面目。例えるならアニメ的な真面目さ。2日目はラジオ的な不真面目…いや、不真面目に台本を書いて演じてた訳ではないんだ…。そう、2015年夏に行われたサマーフェスティバルのような、「まじめにふまじめ」という表現が多分一番の近似値かもしれない。

さあ、張り切って2日目の曲もピックアップしていこう!

 

2-6.楽園

現地LVにいた全ての関Pの涙腺を破壊して他のアイドルのPが関ちゃんのことを好きにさせた(通称:楽園送り)という伝説の一曲。演者の会沢さんがメイクなのか元からそうなのか、困り眉なのがだいぶ関ちゃん本人に近くて関心してました。関心できる余裕がまだここまでにはあったんですよ。落ちサビ前の間奏の語りは初期N+の親愛度MAX時のセリフで、

アイドルになって、世界が輝いて見えたの。でも、きっと最初から輝いてたんだよね。プロデューサーさんが気づかせてくれたんだ!

というもの。こんなの打たれたら思い出ボムで全滅ですねえ!

 

2-10.きらりんロボのテーマ

僕はきらりんロボのイベントを走ってた(負けた)から割と印象深いツアーだったのもあったので、とんでもないインパクトと、敗北したほろ苦い記憶に襲われました。1日目は清楚な委員長のように「これがシンデレラガールズなんだよぁ…」という見せ方で思い出させてくれたけど、2日目はコイツが新選組副長のように「これがァ! シン! デレラ!! ガールズだああァァァーーーーッ!!!!」という魅せ方で思い出させてくれた。忘れていたよ、これがシンデレラガールズだったよな。

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2-11.あんずのうた

アイドルのCINDERELLA MASTERでは未だに売上枚数トップの双葉杏*1。やっぱり盛り上がり方が半端じゃない…と思いきや、実は僕がLVを見ていた劇場では、あんきら狂騒曲の方が盛り上がっていて、CMよりSMの方がみんな知ってるんだなあ、と。一方僕はSMがあまりちゃんと分かってないので、モバマス7年・デレステ3年の時代の幅というか、客層の厚さを感じてひっそり感動してたりしてました。そんな曲じゃないんだけどね?

 

2-25.Love∞Destiny

まず謝りたいのは、ライブでこの曲を聞くたびに、「おはようから/おやすみまで」のフレーズで必ず
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が頭をよぎってしまい、口角が上がるのを抑えられないこと。ホントもうね、デレステのイベントやライブ初披露からどれだけの時間が経っていると分かっていてもダメなんすよ。

で、ライブでこの曲を聞くたびに牧野由依さん…いや佐久間まゆの「Unlimited…」にドキッとするというか、ゾクッとするというか。ここのパートはダンスの振付もあって、髪が乱れて目に掛かったり口元に掛かったりしてることが多いんだけれど、その乱れ髪の様子がまゆの言葉の迫力を増していて、「あーこの女ならPの様子を日記につけてるよなぁー」っていう説得力を生じさせている気がします。

 

2-31.always

シンデレラガールズ7年の歴史は、この1曲に結実したのではないか。パフォーマンスを見ながら、そう思わされた。TF→流れ星キセキ→alwaysっていう3連も完璧だった。

いつも いつも いつも

あなたは見つめていてくれてたんだね 

私に出会ってくれて ありがとう

 

いつも いつも いつも

私はあなたに愛されていたんだね

私を見つけてくれて ありがとう

 

私を選んでくれて ありがとう

あの場でこの詞を「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS」とクレジットして歌ったことを考えると、見る人によってはきっとひどいアイロニーを認めることができるだろう。ただ、僕にとってこれはシンデレラガールズのある種の意思表示だったんじゃないかと思っている。賛否両論、非難轟々、悲喜交交あった2日目の情報発表も含めても、シンデレラガールズは誰ひとりとして置き去りにしないっていう意図があったんじゃないかと考える。

んーー……いまいち自信はないあやふやなものだけど、まあ僕の結論はこれで!

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

ナゴヤドーム公演が終わってだいたい一週間が過ぎた。この一週間の間、TLではライブで発表された事項に対する様々な意見表明や、曲目演出に対する意見批判が飛び交い、そしてデレステでは「君への詩」イベントが終わり、モバマスではテイルズコラボのツアーが始まった。シンデレラガールズは進み続けている。

あんな発表の仕方であんな情報が発表されたんですから色々あると思います。ポジティブな感情もネガティブな感情も。でもそれら全てをひっくるめて、混沌と競争のるつぼこそが『アイドルマスターシンデレラガールズ』というゲームでありコンテンツなのだな、と能天気に思い出していました。

 

俺はきっと、もっとシンデレラガールズを楽しめる。ライブを経て、そんな気がしました。

*1:ちなみにCINDERELLA MASTERシリーズ全体では「ハイファイデイズ」がトップ