徒然日記32 ~無職と青春18きっぷ~②
2日目:金沢~松山
カナザワー pic.twitter.com/L9CXKRWMEt
— 代理店 (@Dairiten1012) September 8, 2018
夜が明けて18きっぷ旅行2日目。今日はかなりロングランになるので、覚悟して準備を…特にはしません。適当にキオスクでサンドイッチとお茶を買って、北陸本線へと乗り込みます。
2日目の旅程はこちら。
金沢→[北陸本線|芦原温泉乗継]→敦賀→[北陸本線・湖西線]→山科→[東海道本線・山陽本線]→姫路→[山陽本線|相生乗継]→岡山→[瀬戸大橋線]→坂出→[予讃線|観音寺乗継]→松山
乗車時間は11時間半以上、移動距離は650km超という、なかなかにハードなルートとなりました。ちなみに1日目の豊橋-高岡は乗車時間9時間弱、移動距離460kmくらいなので、まあまあくらい。やっぱり青春18きっぷを使うなら、これくらいの移動が最低ラインみたいなところもあるよね。
出発前には、僕がいつ事故で死んでもいいように、登山届ならぬフライトプランを友人にLINEで送りつけています。(気分とテンションが)フライトしてるっていう意味で、フライトプラン。あとRTA(リアル登山アタック)動画を最近見ているというのもある。そうでなくとも、旅行に行くならちゃんとルートを知らせておくのは大事ですよ。
本日のフライトプラン、昨日みたいに「ここで乗換え待ち40分」「ここは1時間待ち!」みたいな冗長性がなくて、すべて30分未満で下手すれば1桁分も余裕、みたいなプランなので、割と1つの軽い遅延で大惨事になりかねない。
— 代理店 (@Dairiten1012) September 8, 2018
そういうのはな、机上の空論っていうんだ。覚えておけ!
— 代理店 (@Dairiten1012) September 8, 2018
実際、乗り換え時間は長くとも25分程度で、トイレに行ってコンコースの地元PRのポスターを眺めたりキオスクでご飯買ってたりする余裕なんか無かったわけです。長距離移動ってこういうことよ。これから18きっぷを使って移動する人は覚えておいてください。
乗り換え時間が短いとなるとどうなるか。昨日の中央東線で遭遇したレベルでの遅延が発生すると、間違いなくルートが破綻するということで、簡単に言うと松山にたどり着けなくなる。今日も綱渡りだなあ。オペレーション・タイトロープだ。
金沢駅の鳥居みたいなモニュメントに交通安全の祈りを込めて、いざ出発。
まずは最初の中継地点の芦原温泉駅。ここにはこんな看板が。
まず『ちはやふる』を見ていないので、綿谷新が分からないのと、推していく要素が主要人物(主役に非ず)の”出身地”っていうのも…うーん…。アニメツーリズムが一般に受け入れられるようになってきた昨今、こういう看板も各地に増えていくんだろうか。そういえば、おねがいティーチャーの看板が、以前信濃大町駅か白馬駅かにあった気が…。
今回は米原を経由しない湖西線ルート。米原経由だと多分始発から座れたんだろうけども、今回は山科乗換に。始発列車で座って行くのがマイルールだったんだけど、紙の時刻表を持ってなかったので、アプリに従い仕方なく。みんな、旅行で乗換アプリを使うんじゃなくて、紙の時刻表を持っていった方がいいぞ。座れる確率が上がる。JR静岡区間の東海道本線島田乗換とかね。
写真に撮るわけでもなく、ボーッと琵琶湖を眺めているとアナウンスが。「次はマキノ」。昨日姫川駅で今日はマキノ駅か! つくづく、デレマスが俺の現実に浸透してるわ。
マキノさんを合成する時に、身長サイズを間違えた気がするけど…まあいいや。
さて、湖西線終着駅の山科駅では東海道本線に乗換。JR西日本だと琵琶湖線とか京都線って呼んでるようで、そういう愛称って普段使ってない人からすると分かりにくいものだけど、その分定着していると分かりやすいことこの上ない。大阪の人からすると、湘南新宿ライン・上野東京ラインなんて分かりにくいだろうしね。
僕も熱海から湘南新宿ラインに乗って、東京を寝過ごしてしまった時は宇都宮まで拉致られるかと思って青ざめたりしました。大宮という最後の砦、ありがとう埼玉。
湖西線が山科駅に到着し、新快速姫路行に乗換えだ…と思った矢先、ここでも遅延が発生。5分程度とはいえ、昨日よりスケジュールがカツカツで、5分ですら惜しいってのに。自分の運のなさを嘆きつつ、ここが関西であることを思い出させる出来事がありました。
山科で新快速5分遅れなんだけど、周囲の乗客の不満が関西弁だからか、どちゃくそ苛立ってるように聞こえる。怖い。
— 代理店 (@Dairiten1012) September 9, 2018
多分そんなに怒ってるわけではない…とは思うんですよ。如何せん、近畿の方言は中部地方の片田舎に育った自分にとっては「強く」聞こえて、単純に怖い。
そして関西弁の強さから逃避するようにツイート。
— 代理店 (@Dairiten1012) September 9, 2018
相生乗換えに成功した。俺はもう無敵だ。
— 代理店 (@Dairiten1012) September 9, 2018
山陽本線に乗っていたら、びっくりするほどに田舎の風景が広がっていた。…あれ、俺、天浜線に乗ってたっけ?と錯覚するような、地元みたいな山間の景色。やはり、都心部を抜けると、どこでもこんな風景になるのだなあ、と。
岡山駅、意外とってーと失礼だけど、結構広かったな。それなりに綺麗だったし。
— 代理店 (@Dairiten1012) September 9, 2018
が、しかし。岡山駅は格が違った。なんてったって乗り入れ路線が、山陽本線、赤穂線、津山線、伯備線、吉備線、宇野線、瀬戸大橋線の7つに新幹線停車駅という、中国地方の一大ハブですからね。まあ、正直、駅内と駅周辺くらいしか整備されてないと言うか、そこしか大都市感が無かったと言うか…。
岡山駅で山陽本線から瀬戸大橋線に乗り換える時は、乗っていた列車が駅に滑り込んだタイミングで目が覚め、完全には覚醒していない脳みそと若干視界の霞む寝ぼけ眼で岡山駅コンコースに突入。駅構内地図を予習しておかなかったせいで、瀬戸大橋線はどこだと、一瞬パニックになりました。そのおかげで、快速マリンライナーでは見知らぬオジサンと相席に…。四国行きの列車がこんな混むのか、と関心を引かれていたら、みんな茶屋町や早島で降りていき、瀬戸大橋を渡る頃にはガラガラに。オジサンも降りていき、快適に写真を取り倒していました。
あいにくの天気だが、テンションは最高潮。自動車で瀬戸大橋を渡ったことはあっても、列車で瀬戸大橋を渡ったことはなかった。すごい、本当に海を渡っている…先人たちの知恵と技術と努力に感謝…などと感じ入りながら、ふと下を覗き込む。
高所恐怖症ワイ、瀬戸大橋を渡る最中に車窓から下を覗き込み無事死亡。
— 代理店 (@Dairiten1012) September 9, 2018
金網になっているとは気付かず、シースルー状態。高所恐怖症の自分には足がすくむしタマがヒュンとなる。宇多津デルタまで、自分はテンションに蓋をされたように虚無りながら遠くを眺めていた。
さて、坂出駅にて予讃線に乗換え。が、坂出駅の構内放送でまた旅客にアナウンスが。
松山今治間で運休してるンゴゴゴゴwwwww
— 代理店 (@Dairiten1012) September 9, 2018
その日は天気が全国的に悪く、特に今治や松山のあたりでは豪雨だったようで、海の直ぐ側を走るこの区間は安全のために運転中止の措置が取られていたようです。すなわち今治ストップが確定。
とりあえず、坂出に居ても仕方がない…と予讃線の快速に乗り込むも、身が入りません。どうやって松山行くか、ただそれだけしか考えられていませんでした。
さて、僕が乗り込んだ予讃線ですが、観音寺で松山行きに接続。ここまでは予定通り。本来は寝てても松山まで運んでくれるはずだったのに、今治ストップか…どうしよう…などと考えつつ、更に西へ。伊予西条の手前あたりから雨が強くなり、気付けば列車の窓を叩く雨音でウォークマンの音量をいくらか上げざるを得ない程にまで悪化。「これは今治からどうしようか。都市間路線バスが出ているらしいからそれに乗るか? いやでも、この大雨でかなり遅延しているし間に合わないかも…」と悩んでいたところ、伊予西条駅で停車中に車内アナウンスが。
「この列車予讃線松山行きですが、大雨のため今治までは行かず、手前の壬生川駅*1で一時的に運転を中止いたします」
予讃線松山行き(事実上の今治行き)が事実上の壬生川行きに変更。
瞬間的に沸騰する脳みそ!怒りに震え思考がままならない!
これは完全にマジでキレる5秒前!MK5ですよMK5!
こちとら広末涼子やぞ!!
歌うか!!!!
アナウンスは続く。
「後続の特急しおかぜは今治駅まで運転いたしますので、お急ぎの方は、壬生川駅で特急へお乗り換えください」
徒然日記33 ~無職と青春18きっぷ~③ に続く