徒然日記

Dairiten1012の日記

徒然日記24 ~突撃東京セッション~

2018.02.13 20:30

2月の第一日曜日、長らくやっていたTRPGキャンペーンの最終セッションをやりに東京へ行ってきた。

ちょうど4年前の2月、大学在学中に始めたキャンペーンだが、全員が大学を卒業し顔を合わせる機会もなくなったため、Skypeやdiscordを使ったオンラインセッションを続けていた。だが、ひょんなことから自分以外のメンバーが東京に集まる(と言ってもGMとPL合わせて5人中3人が東京都民なのだが)という話になり、ならば自分もちょっと頑張って東京へ行って最終セッションを、という話になった。

そんなこんなで、秋葉原のYellow Submarineで卓を借りて、TPRGをやってきました。

 

f:id:Dairiten1012:20180213152044j:plainセッション開始前。奥でサプリメントを開いているのはGM。テーブル中央にある「KREMLIN」の箱の上に置かれたスケルトンのボードと駒は大規模戦闘ルール用。

向かいにいるのはフェンサーPL、左でペンを走らせているのがライダーPL。僕のすぐ横に座る(写真では不在)のはコンジャラープリーストPL。自分のPCはマギシュースカウト。

 

セッションはあまり時間もなかったというのもあったが、比較的いいペースで進んだ。大規模戦闘ルールの導入に時間がかかるかなと思ったが、10分程度で全員が理解できていた。ちなみに、ユニットコストや射程の把握は僕が一番遅かった。

大規模戦闘ルールは、超絶シンプルなGジェネのようなシステムに感じられた。SW2.0のメインとなる探索や戦闘を邪魔しない程度に時間と頭を使う要素があり、戦闘中やダンジョン攻略とは別方面でのGMとの勝負としてちょうどいい具合であった。これ以上簡単にすると面白くなくなるし、これ以上複雑にすると兵棋演習とかシミュレーターをやればいいってことになるしね。

今回の大規模戦闘ルールでは、高原での会戦がシチュエーションとして用意された。用意できる部隊数は4、ユニットコスト合計は200。これが今回の戦場のルール。敵蛮族軍は重装歩兵を2部隊用意して非常に頑強、崩すには戦力の多大な損耗は避けられないかと思われた。だが、PCが指揮する歩兵80ユニットと騎兵40ユニット(突撃で攻撃力が倍になるので実質80ユニット分の戦力になる)を中心とした一翼包囲、鉄床戦術がドンピシャで当たってしまって、大規模戦闘ルールのシーンが終わってみれば敵は3部隊、合計160ユニットを喪失。一方自軍は損失部隊なし、歩兵20ユニットの損失という圧勝に終わった。歩兵ユニット最強説。やっぱり航空戦力や機甲戦力がどれだけ発達しても戦場には歩兵が必要なんだなって。SWに航空戦力も機甲戦力もないけど。

 

その後はラスボス戦、敵ドレイクとの一騎討ち。…一騎討ち? 4人パーティVS1人なので一騎討ちとは言えないか。しかしこれでも戦力的にはこっちがやや不利だってんだからキツイ。ところが蓋を開けてみれば、割とPC組のダイスが走って、かなり有利に戦闘が推移していた。GMのダイス目が防御時は、どことなく今ひとつだったというのもあるだろう。

が、ドレイクの真骨頂である竜形態に入ると一転、一気に圧されはじめる。何しろ、ドレイクが魔力撃などでセルフ回避デバフを入れてくれないと当たらない。さらに堅い。そして命中が高いお陰で高火力の攻撃がPCに当たる当たる。おまけにこちらのダイス目も振るわなくなってきた。

若干ヤバイなあという空気になってきた終盤。敵の体力も削れてきて倒しきるか、こちらの前衛が落ちて全滅するか、ギリギリの戦況。ここ3ターンが勝負となったところで、プリーストPCが回復魔法の行使に1ゾロを出して失敗する。流れの悪さにテーブルには不穏な空気が漂う。その後敵のターンになり、攻撃を受けて前衛2人がHP0に。生死判定でフェンサーは成功して気絶。だがここで事件が起きる。

ライダーPCが生死判定で1ゾロを出したのだ。PCは死亡扱いとなり、戦闘中の復帰ができなくなった。

ここでプリーストのPLが席を立とうとする。回復に成功していればあるいは、という戦況だった故に責任感もあろう。また、このPLは普段1ゾロを出さないタイプで、逆にライダーのPLはよく失敗をするタイプであって、プリーストがライダーを煽る場面が度々あったのだ。その反動、揺り戻しが、最悪のタイミングでやってきたのだ。

…まあね。ダイス目なんて、サイコロが自分の手から離れた瞬間から自分の責任ではなくなって、ダイスの女神様の気まぐれに委ねるしかなくなるものだ。しょうがない。

「まだ負けたわけじゃない」「勝ち筋は十分見えてる」などと宥めて、プリーストPLを席につかせた。生きているのは僕のシューターPCとプリーストPCだけ。ここでシューターがきっちり攻撃を当てて、敵の残りHPが7に。プリーストが魔法を一撃当てれば基礎攻撃力が敵HPを確定で削れるから勝利が確定となる、そういうところで。

プリーストが攻撃魔法の行使判定に、1ゾロを出して失敗する。

PLは席を立ってしまった。誰も留める人はいなかった。

このタイミングでの1ゾロに、悪いと思いつつも笑ってしまう僕。顔が凍りつくライダーのPL。ただ「マジかよ…」とつぶやくフェンサーのPL。そして「このタイミングで出すとかアイツすげえな!!」と昂奮が抑えられないGM

数分後、いたたまれなくなった僕がプリーストPLを呼び戻すことで、セッションは再開した。大学時代でも見たことがないような、本当にしょげ返っていた姿だったのが印象的である。

敵のターンの攻撃をなんとかやり過ごしてシューター・プリーストともに生存。シューターは攻撃を外すも、プリーストが「ゴッドフィスト」を命中させて、見事敵を撃破と相成った。なお、行使判定・威力判定のどちらにも、ダイス(2D6)の片方は「1」が出ていたことを付記する。

斯くして、我々PCパーティは最終戦に勝利し、各PCのその後を描写して大団円。足掛け4年のキャンペーンは幕を閉じたのである。

 

SWのキャンペーンはこれで3本目。GMが作ってくれた物語の大枠に入り込み、細部をあれこれと自由に作っていくというのは、非常に楽しい。自分一人でカタカタとタイピングして物語を著していく時にはありえない、他PLやGMという「ランダム要素」が、綴られていく物語に大小様々なイベントをもたらしてくれる。それは自分だけでなく、PL各々にとってもそうだろうし、物語のフレームを構築する作家たるGMにとってもきっとそうだろう、と願う。

PLとしての自分は割と定型的な動きしかしないから、他のPL/PCの動きはかなり刺激になり、新鮮な気持ちでTPRGが出来たのはありがたい限りである。

キャンペーンでも単発でも、TRPGに参加する機会にまた恵まれたなら、刺激的なアクションをできるようにしたいと思う。

2018.02.14 18:18